中学生のとき家出した

中学2年の夏頃、勉強してない私に対して父(昼寝から起きたばかりで機嫌が悪い)が怒り、平手打ちしたり蹴ったりするのでキレた私は家出することを決意した。

家出といっても、家出失踪人24時のような深刻なものではなく、父方の祖父母の家に泊まりに行くぐらいの生温いものだが、せめてもの抵抗だった。今振り返ると、『耐えてるばかりだと思うな』と、父親に示したかったと思う。

その後、旅行鞄に着替えを詰め、祖父に電話をして、祖父が迎えに来るのを待った。待っている間に、弟から渡されたアイスクリームを食べていた。バニラ味だった。それに待っている間、『お前本当に家出するのか』と父が茶化してきたが無視した。

電話してから十五分後、祖父の車がやってきて、私は即座に乗り込んだ。そして、祖父母の家に到着した。この家出のことは二人とも快諾してくれたので、気楽に過ごすことができた。その間、私は祖母の買い物に付き合ったり、ご飯を作るのを手伝ったり、夏休みの宿題を片づけたりしていた。

朝と夕方の散歩についていくこともあった。あと、ちょうどお盆の時期だったので、仏壇にお供えする茄子の牛を作ったり、迎え火を焚く様子を見てたりしていた。また、家出している間、携帯に弟からのメールが一日に何通か入っていた。その度に私は返事を返していた。

何事も不自由はなかったが、お風呂のときは少し困った。シャワーが出るところが家のと勝手が違っていたので、初めは使いこなすのに苦労した。

数日後、父と弟が迎えに来たので、これを機に私は家に帰ることにした。父から謝罪の言葉はなかったが、抵抗するという意思を示せただけで十分と思った。

ちなみに、私が家出していない間、父たちは桜エビのかき揚げの天丼を作って食べていたそうな。この話を聞いた私は、『私がいる間に、また今度作ってよ』と駄々をこねた。

家出のアドバイス:もし、居場所が分かったらそっとしといてください。すぐに連れ戻そうと考えてはいけません。焦らなくても、いずれ戻ります。あと、メールなど家出した人と連絡できるようにした方がいいです。

家出の難しさ

“誰でも一度は家出を考えたことがあるのではないでしょうか?

家族と上手くいかないとき、事業で失敗をしてしまったとき、何かに影響されて思い立ってしまったとき…等々。

大人になった今だからこそ分かる『家出の難しさ』について今日は考えてみたいと思います。
学生の場合人が生きていくためには必ず必要なものがあります。
それは『お金』です。

ほとんどの学生はそんなにお金を持っていないと思います。
仮に夏休みにバイトで貯めた貯金とおこずかいを合わせて5万円持っていたとしましょう。

家出をした子供が最初に行き着く場所はかなりの確率でコンビニでしょうね。
そこでジュースとおにぎり、菓子パンと僅かなスナック菓子を買い込みます。

今どきの子供ですからモバイルバッテリーとバイト雑誌、栄養ドリンクも必需品でしょう。

最初のうちはお金にまだ余裕がありますので慌てません。
しかし、ここがすでに大きな過ちです。

お金が増えることは決してありません。減る一方です。ですが子供なのでまだ気付きません。

さて、食料の準備出来たら自転車に乗り北を目指します。
何故か分かりませんが、日本人の本能なのか、とにかく北の大地へと足を進めます。

大人になると分かりますが、北海道は観光以外ではあまりお勧め出来ません。

熊が出没します。想像よりも寒いです。面積が広すぎです。

九州には熊がいません。従って山で生活することは理論上可能です。
鹿や猪、猿か狸ぐらいでしょう。彼らも危険ですが、熊には敵いません。

北の大地の寒さは内地の人間の想像を遥かに上回ります。
雪が降れば間違いなく凍死するでしょう。

最も盲点なのは面積の広さです。
少し前にtwitter上を賑わせましたが、距離にすると東京~大阪以上もあります。

自転車で移動出来ますか?
夜中になりますよね?
日本の警察は優秀ですからあっという間に補導されてしまうのがオチでしょう。

では新幹線に乗るとしましょう。
どうにかして稚内まで辿り着きました。

で、何をするつもりですか?
何かを求めて来たのでしょうが、現実には何もありませんよ。

海を眺めるだけでは何も解決はしません。
住む場所がなければアルバイトも出来ません。
保証人がいなければアパートも貸してはくれません。

公園で寝泊まりしますか?
本当に怖いのは野生の動物ではありません。
知能を持った人間です。

学生のうちは純粋な心を持っているため真実が見抜けません。
弱った心を打ちぬくのは赤子の手を捻るよりも簡単です。

もう一度良く考えてみましょう。
家出には充分な準備とそれなりの覚悟が必要です。

学歴社会ですから最低でも高卒でなければ就職は難しいでしょう。
都心を一歩でも離れれば自動車運転免許は必須です。

まずはお金を貯めましょう。

祖父が自分の息子に殴られて失踪!

私が小学生の時に、当時一緒に住んでいた祖父が4日間失踪しました。
祖父は、若い時から酒ぐせが悪く、私の祖母や父にいつも怒られていました。
ある夏、町のお祭りがあり祖父がいつも以上にグデングデンに酔っ払って帰ってきました。
祖父は、大声で叫び、家に隠してあるお酒を探し始め、冷蔵庫や棚をひっかきまわしていました。
ちょうど父が仕事から帰ってきたところで、父は自分の父親の酔っ払った情けない姿を見て、初めて祖父を殴りました。
祖父は息子に殴られ、そのまま家を出て行きました。
よく、1人でふらふら家を出ていくことがあったので、家族皆気にしていませんでした。
次の日の朝になっても祖父は帰ってこず、当時は携帯などなかったので、連絡もつかないままでした。
祖父の友人や親戚に電話して、祖父が来ていないか確認しましたが祖父は見つからず、家族皆で駅や公園やパチンコやなどいたるところを探しました。
結局その日も祖父は見つかりませんでした。
家を出ていった時、祖父は酔っ払っていたので、池かドブに落ちているのではないかという話になり、失踪して4日後に警察に届け出ました。
警察の捜索が始まろうとした時に、向こうから祖父が歩いてきました。
酔いはもちろん冷めていて、いつもの穏やかな祖父の顔をしていました。
話を聞くと、昼間は映画館や図書館にいて、夜はカラオケバーや公園で寝たそうです。
自分の息子に殴られたことがショックで恥ずかしく、合わせる顔がなかったとのことでした。
それ以来、祖父は酔っ払うほどお酒は飲まなくなり、亡くなるまで本当に穏やかで優しい祖父になりました。